不妊治療 用語集
「あ行」−不妊治療 用語集
- ART
- →生殖補助技術
- アクロビーズテスト
- 男性の精子を調べるための方法。 一般精液検査で問題があるときなどに行なわれる特殊な検査(精子機能検査)の1つ。
- アシスティッドハッチング
- ET(胚移植)の際に透明帯の1部に開孔して着床率の向上をはかる方法です。ART(生殖補助技術)の1つ。
- ET
- →胚移植
- ED
- →勃起不全
- イクシー(ICSI)
- →卵細胞質内精子注入法
- 一般不妊治療
- タイミング指導から人工授精までを一般不妊治療、 体外受精や顕微授精など、より高度な治療を生殖補助技術と区分している。 排卵誘発を行ったうえでの人工授精を、生殖補助技術に分類する施設もある。
- 陰嚢
- 皮膚で包まれた袋状の外性器で、内部には精巣、精巣上体、輪精管や筋、血管や神経とともに、太い索状になった精索がある。精子の造精には体温よりも1〜2 度低い温度が適温なので、陰嚢はラジエーター(放熱冷却器)の役割を果 たしている。
- 陰嚢皮膚温度測定
- 精索静脈瘤の状態を調べるための検査。血液が静脈瘤に滞ると陰嚢の皮膚温度が0.6〜0.8度上がってくる。
- インポテンス
- →勃起不全(ED)
- インフォームドコンセント
- 医師による一方的な治療ではなく「説明の上の同意」という意味。 医師は治療をしていく上で患者に説明の義務があり、それをもとに医師との信頼関係を築き確率論に従った治療を続けていくことが望ましい。
- AIH
- →人工授精
- AID
- →非配偶者間人工授精
- hMG(ヒト閉経ゴナドトロピン)
- 排卵誘発剤。閉経後の女性の尿から抽出した製剤で、強力な排卵刺激作用がある。 基本的な構成成分は卵胞刺激ホルモンと、黄体化ホルモンで、 その割合は製品によって異なる。
- hMG+hCG療法
- hMGを数日間筋肉注射して卵胞が発育したところで、hCGを筋肉注射して排卵を起こさせる療法。
- hMG日研
- →hMGの薬剤名
- hMGフジ
- →hMGの薬剤名
- HLA
- ヒトの組織適合抗原。非自己を自己から認識する標識となっている。 習慣流産の治療のために、夫婦それぞれのHLAのタイプを検査することがある。
- hCG
- →ヒト絨毛性性腺刺激ホルモン
- エストロゲン
- →卵胞ホルモン
- LHサージ
- 急激で大量の黄体化ホルモンの放出のこと。排卵の直接的な引きがねとなる。 LHサージから排卵までの時間には個人差があるが、 立ち上がりから24 〜40時間で排卵が起こると予測される。
- 黄体
- 排卵したあとに、卵胞内顆粒膜細胞や卵胞膜内層細胞が増殖して形成される、黄色の内分泌組織。 卵胞ホルモン(E=エストロゲン)と黄体ホルモンを分泌する。 妊娠した場合は、妊娠黄体となり、妊娠8〜10週ごろ まで機能する。 妊娠しなかった場合は月経黄体となり、排卵後3〜7日で成熟期に達し、その後7〜11日間機能を持統したのち、徐々に退行して白体となる。
- 黄体化ホルモン(LH)
- 卵胞の成熟・排卵・黄体形成を促すホルモン。下垂体から分泌されるホルモンで、 卵胞刺激ホルモンと協力して働き、排卵が近づくと急激で 大量の黄体化ホルモンを放出して(LHサージ)、排卵の直接的な引きがねとなる。
- 黄体化未破裂卵胞
- 卵胞は発育するが、排卵しないまま黄体化してしまう。基礎体温は二層性を示す。
- 黄体機能不全
- 子宮内膜の着床のための準備が十分にととのわない状態をいう。 黄体ホルモン(プロゲステロン)の分泌不全のほか、排卵異常、 子宮内膜の感受性異常などさまざまな原因で起こる。
- 黄体ホルモン(P=プロゲステロン)
- 子宮内膜を肥厚させて、内膜の着床の準備や妊娠の維持の環境条件をととのえるホルモン。 排卵後、卵巣内で卵胞は黄体となり、ここから黄体ホルモンが分泌される。 このホルモンの分泌によって、基礎体温が上昇する。
「か行」−不妊治療 用語集
- カウフマン療法
- 無排卵の場合に、周期的な月経を起こし、薬剤の投与終了後は排卵も促す治療法。 卵胞ホルモンと黄体ホルモンを併用して投与する。
- 下垂体
- 視床下部から刺激を受けて、卵胞刺激ホルモンと黄体化ホルモンの2種類の 性腺刺激ホルモン(ゴナドトロピン)や乳汁分泌ホルモン(PRL=プロラクチン)を分泌するほか、 ホルモン分泌調節の伝令の役割を果 たす。
- 過排卵刺激
- 人工授精や体外受精、顕微授精などのために、排卵誘発剤を使って、複数個の卵胞を成熟させる方法。
- カリクレイン
- 動物のすい臓から抽出したホルモンで、脳や手足など末梢の血液循環を改善する作用がある。 男性不妊の造精機能障害や勃起不全の治療に使われる。
- カンジダ膣炎
- 真菌の一種で膣内に常に存在。カンジダ自体は悪い働きをするものではないが、 妊娠、病気や疲労などでカラダの抵抗力が弱まると繁殖して炎症を起こす。
- 漢方薬
- 男性には造精機能を向上させる漢方薬として、補中益気湯、八味地黄丸、牛車腎気丸、十全大補湯などが 用いられることがある。女性には当帰勺薬散、桂枝伏苓丸、温経湯などが用いられることがある。
- 奇形精子症
- 正常形態精子が50%未満の精液。
- 基礎体温(BBT)
- 毎朝、目が覚めたらすぐに布団に入ったままの状態で計測した体温。 グラフにすると、低温層と高温層の二相性を示す。 高温相になるのは、排卵後の黄体から 黄体ホルモンが分泌されて、これが中枢に働くため。排卵がなければ、一相性になる。
- 偽妊娠療法
- 子宮内膜症に対する薬物療法。ピル(経口避妊薬)などの薬剤で 妊娠中と同様のホルモン状態にして、治療を行う。
- 機能性不妊(原因不明不妊)
- 不妊症の検査で異常がないにもかかわらず、妊娠に至らないことをいう。 最近では原因不明不妊と表現することが多い。
- 稀発月経
- 月経周期が39日以上のこと。女性の月経周期は25〜38日の範囲を正常と考えられていて、 月経周期が24日以下と短いことを「頻発月経」といい39日以上と長いことを「稀発月経」と呼び、月経異常としている。
- ギフト(GIFT)
- →配偶子卵管内移植
- 偽閉経療法
- 子宮内膜症の薬物療法。ダナゾール、GnRHa(性腺刺激ホルモン放出因子誘導体)などの薬剤で 閉経後と同様のホルモン状態にし、子宮内膜症組織の萎縮をはかる。
- 逆行性射精
- 精液が外尿道口から射精されずに、膀胱に逆行することをいう。 膀胱に射精された精子を採収して人工授精に用いる。
- クラインフェルター症候群
- 男性不妊の原因となる染色体異常の中で最も多い異常。 性染色体のX染色体が一本多く、造精機能障害が起きる。
- クラミジア感染症
- クラミジア・トラコマチスという細菌によって起こる感染症で、男性では尿道炎、 前立腺炎などを、女性では子宮頸管炎、子宮付属器炎、骨盤腹膜炎などを引き起こす。 感染経路は、性行為感染か母子間の産道垂直感染。
- クロミッド
- →クロミフェンの薬剤名
- クロミフェン
- 排卵誘発剤。卵巣から出ている卵胞ホルモンの作用を抑えることで、 視床下部から出ている卵胞刺激ホルモンをふやして、排卵を促す働きがある。 クロミフェンの単独療法と、hMG、hCGなどほかの薬剤と併用する場合がある。
- 頸管粘液
- 子宮頸管からの分泌物で、精子の頸管通過性と関係がある。 卵胞ホルモンなどの働きで性状が周期的に変化する。 排卵期の頸管粘液を乾燥させると、顕微鏡でシダ状の形状を観察できる。
- 経子宮筋層胚移植(TMET)
- 体外受精の胚移植の方法。通常の胚移植(ET)が子宮腔内の内膜の上に戻すのに対して、 特殊な針で子宮内膜の中に胚を埋め込む。
- 稽留流産
- 自然流産の経過による分類。24週未満で胎芽あるいは胎児が子宮内で死亡後、症状がなく停滞している状態。
- 月経困難症
- 月経期間中に起こる過度の不快な状態。いわゆる生理痛の下腹痛、腹痛をはじめ、腹部膨満感、吐きけ、 頭痛、疲労・脱力感、食欲不振、いらいら、下痢、憂うつな どをさす。
- 減数手術
- 多胎妊娠した場合、妊娠初期に一部の胎児を妊娠中絶する手術。 減胎手術とも言う。妊娠3ヶ月頃までに行われる。
- 原発性不妊
- 一度も妊娠したことのない不妊症。
- 顕微鏡下手術(マイクロサージェリー)
- 顕微鏡を使って行う手術のこと。女性の卵管形成手術や男性の精路再建手術がこの手法で行われる。
- 顕微授精
- 現住は卵細胞質内精子注入法(ICSI=イクシー)が主流。
- 甲状腺刺激ホルモン(TSH)
- 下垂体の前葉から分泌されるホルモン。甲状腺ホルモンの生成・分泌を促す。
- 抗精子抗体
- 精子を抗原とする免疫反応。精子の凝集や不動化を引き起こして受精を妨げる。 男性にも女性にもつくられることがあり、不妊の原因になる。
- 高プロラクチン血症
- 血中の乳汁分泌ホルモン(プロラクチン)が異常に高い状態、排卵や造精機能に障害が出る。 原因は薬剤性、下垂体シュヨウ、特発性(原因不明)の3つがある。 また、ホルモン負荷試験のTRHテストで発見される潜在性高プロラクチン血症もある。
- 抗リン脂質抗体
- リン脂質に対する自己抗体。胎児の発育遅延や流産の原因になる。
- 骨盤内感染症(PID)
- クラミジアや一般細菌による骨盤内の炎症。卵管の狭窄や閉鎖、卵管水腫、付属器周囲の癒着が起きることもある。
- ゴナドトロピン
- →性腺刺激ホルモン
- ゴナドトロピン放出ホルモン
- →性腺刺激ホルモン放出因子(GnRH)
- ゴナドリール
- hMGの薬剤名







