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福岡県 北九州市:セントマザー産婦人科医院
田中 温 院長
1976年順天堂大学医学部卒業。同大学大学院修了。医学博士。85年、越谷市立病院産婦人科医長時代に、日本初のギフト法による男児誕生に成功。90年セントマザー産婦人科医院を開院。順天堂大学医学部産婦人科講師、日本生殖医学会評議員、日本受精着床学会副理事長。
Address 福岡県北九州市八幡西区折尾4−9−12
Access JR鹿児島本線折尾駅西口より徒歩3分
Tel 093−601−2000
Home Page http://www.stmother.com/
http://www.funinqa.info/
診療受付時間(予約優先) mon tue wed thu fri sat sun
AM9:0012:00 予約
診療
PM14:0017:00 ベビー
検診
予約
診療
※ 木曜日午後はベビー検診のため、不妊科、婦人科、産科は予約診療のみ
※ 18時〜深夜零時まで時間外診療を実施。希望する場合は、当日17時までに電話予約のこと
常に最先端の治療法を研究。無精子症でも赤ちゃん誕生が可能に
●無精子症を救う後期精子細胞による治療

 日本で初めてギフト法を成功させた田中先生が、故郷の北九州市でセントマザー産婦人科医院を開院したのは1990年のこと。現在、同院は無精子症など重度の男性不妊症の治療に積極的にとり組み、大きな成果をおさめていることで国内外に広く知られています。

 「不妊の患者さんのうち100組に1件の割合で見つかる無精子症は、夫婦そろって受けた不妊検査で初めて知るケースがほとんど。『無精子症』と聞いた瞬間、青天の霹靂といったショックを受け、すぐに子どもをあきらめたり、AID(非配偶者間人工授精)を考えたりしがちですが、まだまだ道があることをぜひ知ってほしいですね」

 無精子症といっても、複数回の精液検査で極少の精子が採取できるケースや、精液では無理でも精巣内に精子が見つかるケース、さらにはその精巣内にも精子はいないが、精子になる前段階の後期精子細胞ならあるというケースなどさまざま。同院は、この技術的にむずかしいとされる、後期精子細胞を採取して酵素処理を行ったあとに凍結保存し、後日、顕微授精(ICSI)を行う治療法を得意としています。「この方法なら無精子症でも約25〜30%が妊娠可能。当院ではすでに200人以上の赤ちゃんが誕生しています」

 成功の要は、採取した組織から良質の精子細胞を見つけ出す眼力と技術。「これを可能にする優秀なスタッフが当院の誇り」と院長は言います。スタッフは、医師4人、薬剤師1人、検査技師12人、看護師、厨房の係まで含めると総勢80人。院長以下、ホルモン治療、男性不妊、受精、不育症、麻酔などの各スペシャリストや不妊カウンセラーなどが、それぞれの専門分野で治療に携わっています。漢方処方とカウンセリングにあたる院長夫人の威づみ先生もそんな一人。

 「最初の問診で、栄養や日常生活、心の持ち方など、妊娠しやすい体づくりについて説明します。漢方薬で受精卵が着床しやすくなったり、精子の運動率がよくなる例も、多いのです」

●夜間診療や遠隔治療など、充実したサポートが魅力
 同院では、女性の周期に合わせたベストタイミングで採卵することが妊娠の可能性を高めると、年中無休で夜間の予約診療を行っており、仕事の関係などで昼間通院しにくい人にも好評です。遠方から来院する人には、排卵誘発のホルモン注射や卵胞発育のモニターを地元の病院に依頼するなど遠隔治療を導入し、患者の負担を軽くする措置がとられています。また、「不妊治療は出産してこそ、初めてゴールになる」という考えから産科を併設。不妊治療のかいあって妊娠しても、出産までにはいくつかの関門がありますから、「出産までお世話する」という病院の姿勢は、頼もしい限りです。

「赤ちゃんができないことは、精神的にも身体的にも苦しいものです。そのうえ、治療が長引けば経済的な負担も大きい。そこで、2回目以降の高度治療の治療費に減額制度を設けたり、カウンセリングを無料にしたりして、精いっぱいサポートしています。何年も通院する患者さんを見ていると、こちらも情が移り、なんとしてもこのご夫婦に赤ちゃんを抱かせてあげたいという気持ちが強くなってしまうんですよ」

 20代から治療して41才で出産したというケースもあり、そんなときには、厳しい条件での快挙にスタッフ全員大喜びをしたそうです。また、今年1月には、同院から出されていた着床前診断の申請が、日本産科婦人科学会に承認され、染色体の一部に原因がある習慣流産の患者さんに朗報がもたらされるというトピックも。

 「臨床と実験は不妊治療の両輪。幸いにも私の周りには科学者のブレーンが多く、さまざまな情報を提供してくれます。今後は、不妊治療最大の壁、卵子の老化を克服するべく、核置換(若い女性から提供された卵子の細胞質から核だけとり除いて、高齢患者の核を埋め込む治療法)という方法や、さらなる排卵誘発法をさがすための研究にとり組みながら、不妊患者さんを助けていきたいと考えています」

「優秀なスタッフがそろってこそ、治療の実績も上がる」と田中院長は言います。

JR折尾駅から徒歩3分の地に立つ茶色のビル。遠方からの患者が多いことも同院の特徴。

患者のベストタイミングに合わせて治療が行えるようにと、深夜零時まで夜間外来を行っています。

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院内のネットワークや治療データは、エンジニアがサーバー室で一括管理しています。月2回更新の不妊治療Q&Aも好評。

毎晩、患者から寄せられる約30通のメールにていねいに回答する院長。

威づみ先生も漢方処方など薬学や心理学の立場から不妊治療をサポート。

ホルモン治療の専門家、永吉医師は「わかりやすい説明を心がけています」。

中央が男性不妊にとり組む粟田医師、左奥は麻酔科標榜医の姫野医師。

胚培養士の竹本さんは受精のスペシャリスト。

フリーザー室では、凍結した精子や受精卵を胚培養士の鍬田さんとチェッカーの橋本さんが厳重管理しています。
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