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実際に自分の目で確かめてから、挑戦するかしないかを決めよう

向井亜紀さん  代理母出産のチャレンジを考えた向井さんは、資料を集め始めます。けれど、どれもが匿名の話ばかりでなかなか現実がつかめません。そこで、日本で代理母出産のコーディネートを行う団体を訪ね、担当者に不安や疑問をぶつけたところ「実際にアメリカに行って代理母に会ってきてはどうですか?」と提案されます。
 「アメリカに行って、実際におなかを貸したことのある代理母に話を聞いて、この目で確かめよう、と。この先、私が代理母出産に挑戦するとしても、しないとしても、きちんと自分で納得したうえで、『私なりに、こう考えたので挑戦しました。もしくは挑戦はやめました』というものを持ちたいなと思って」
 代理母の人たちに会うために、向井さんは渡米します。

「子どもを持てない人の力になりたい」という、代理母のピュアな思い

代理母になる人はお金目当てなんじゃないかと思っていた。でも実際は、赤ちゃんを持てない人の力になりたいという熱い思いを持つ人たちだった。

 「自分は死んでもいいから、この子を助けて!と思っていました。私は35才のこの年まで、いろんな楽しい思いもしたし、いろんな体験もして、もう十分生きたじゃないか。何の罪もないこの子の命がおなかの中にある。心音も聞こえるし、エコーで見ると動いているし……。おなかの子の命のすごさにくらべたら、自分の命なんて、……そう思ったんです」  「代理母の人に会ってビックリ! みんな『赤ちゃんが欲しいって、ものすごくハッピーな夢じゃない? その夢に協力できることがうれしいの!』と、心底思っている人たちばかり。私が『万が一のことが起きたら……、たとえば出産で命を落とす場合もあるし、後遺症が残ることもある、体調が変わって仕事がやりづらくなることだってありますよ。もしそうなったらとり返しがつかない』と言っても、『そういったリスクをすべて承知の上で、やろうと思っているのに、なぜ私の気持ちを尊重してくれないの?』と言うんです。  代理母になる人は、お金目当てでやっているんじゃないかと思っていたんですけど、全然違っていました。赤ちゃんを持てなくて悲しんでいる人の力になりたいという、熱い思いが伝わってきたのです」
 向井さんは、代理母出産の扉をあけます。最初のパートナー、サンドラさんと出会い、代理母出産に挑戦しますが、2度失敗。新しいパートナー、シンディさんとタッグを組んで、2003年、念願の元気な双子の男の子を授かりました

子ども好きな夫を父親にしてあげたい一途な思い

向井亜紀さん

 子宮頸ガン、子宮全摘、代理母出産……多くのでき事に立ち向かう向井さんを、いつもあたたかく見守り、大きな胸で支えてきた夫・高田延彦さん。そんな高田さんへの深い愛が、向井さんが多くの困難を乗り越えるエネルギーとなりました。
 「高田は、小学校のころにお母さんがよそに行ってしまって、家庭環境はあまり恵まれていなかったんです。でも、彼は、本当に子どもが大好き。そして私もそんな彼の子どもを産みたいとずっと願っていました」
 あたたかな家庭のぬくもりに恵まれなかった高田さん。まだ、ふたりの子どもを授かる前のこと、ボランティアで訪れた施設で、こんな経験をします。
 「実の親に虐待を受けて施設にいる子どもが、何をカン違いしたのか、私に『ママ、ママ』とすがりついて離れないんです。親に無条件に愛してもらえない子どもに対して、高田はすごく心が動くんですね。それで、『自分たちでは、だめだろうか。この子を連れて帰れないだろうか』と真剣に考えていました」
 養子縁組や里親の話を持ちかけましたが、施設側は実の親の立ち直りに期待するところがあったため、その子を養育することはできなかったとか。高田さんをお父さんにしてあげたいと願う背景には、そんな思いもあったのです。
 かつて、記者会見の「遺伝子を残したい」という発言が話題になりました。以来、言葉だけがひとり歩きして、「まるで遺伝子至上主義みたいに思われて、いまだに『なんで養子や里親じゃダメなんだ?』と、言われます」と笑う向井さん。
 でも、生物学が大好きな彼女の言う「遺伝子を残したい」という思いは、「恋したい」「結婚したい」とほとんど同義語。むしろ、その「家族観」は、遺伝子レベル(?)より、はるかに大きなもののようです。

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